image-cover
患者さんとご家族へのお知らせ

患者さんとご家族へのお知らせ

【大腸のおはなし58】経口チロシンキナーゼ阻害薬「フルキンチニブ」

2023.02.19

病院 大阪急性期・総合医療センター 消化器外科 大腸癌 大腸がん 結腸癌 結腸がん 直腸癌 直腸がん ロボット 腹腔鏡 手術 ランキング 名医 賀川 義規経口チロシンキナーゼ阻害薬「フルキンチニブ

日本を含む世界規模で実施された第3相臨床試験であるFRESCO-2試験の結果が2022年9月9日から13日にフランス・パリで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2022)で発表されました。

VEGFR-1、2、3を標的とする経口チロシンキナーゼ阻害薬であるフルキンチニブ(fruquintinib)が、バイオマーカーに関係なく治療抵抗性・転移性大腸癌のの全生存期間を有意に改善できることが明らかになりました。

現在、実際の医療で使用できるように保険承認されることが望まれています。

武田薬品が、2023年1月に全世界(中国本土、香港およびマカオを除く)を対象としたフルキンチニブの開発および商業化に関する独占的ライセンス契約を締結したとプレスリリースされています。

治療抵抗性・転移性大腸癌の新たな治療選択肢の可能性として、2023年に米国、欧州、日本での承認申請が予定されているようです。

早期の保険償還に期待したいです。

 

シリーズ:大腸のおはなし

HUTCHMED社とのVEGFR1/2/3 に高い選択性を有するcに関する全世界(中国を除く)を対象とした独占的ライセンス権の取得について