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【大腸のおはなし3】大腸の構造

2021.04.12

第3回 大腸の構造

大腸の壁は内側から、粘膜、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層(しょうまくかそう)、漿膜(しょうまく)の6層で構成されており、大腸がんは大腸の一番内側にある粘膜の細胞から発生します。

大腸の内壁を全部広げると、その表面積はなんとテニスコート半面分=約100平方メートルあると言われています。

他の消化管では固有筋層は2層に分かれ、内側が輪走、外側が縦走となるのが一般的ですが、結腸では外側の縦走筋が3ヶ所に集まって結腸ひもをつくっています。これは手術などで小腸と結腸を区別するのに重要な目安になります。結腸ひもはそれぞれ名称がついていて、前壁のものは大網ひも、後壁のものは間膜ひも自由ひもと呼ばれる。また、大網ひもと自由ひものところで結腸の表面の腹膜に脂肪組織が集積しており腹膜垂と呼ばれてます。