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がん検診のすすめ

がん検診のすすめ

[最終更新日 : 2021年3月1日]

定期的ながん検診で早期発見・早期治療を

日本人の死因のトップはがんで、高齢化が進むにつれて、さらに増加することが予想されます。定期検診を受けることで、早期にがんが発見され、がんで死亡する確率が減少することが明らかになっています。

しかし、がん検診の受診率は欧米に比べ、まだまだ低いというのが現状です。日本では、女性のがんによる死亡原因のトップは大腸がんですが、その検診受診率は約23%です。「がん対策に関する世論調査」によると、95%の方が「がん検診は重要と思う」と回答する一方で、「今まで受けたことがない」との回答は、半分ほどを占めています。心の片隅に「自分だけは大丈夫」との油断があるのかも知れません。

初期のがんには、ほとんどの場合自覚症状がありません。自覚症状が出てからでは、すでに病状がかなり進行している可能性もあります。しかし、初期のうちに発見すれば、治る確率は飛躍的に上がり、完全に治すことも可能です。だからこそ、早い段階で発見するために、定期的な検診を受けることが大切なのです。自分のためにも、家族のためにも、がん検診に関心を持ち、定期的に検診を受けましょう。

がんの5年相対生存率

早期発見にはたくさんのメリット

がんを早く見つけ、早期に治療ができれば、たくさんのメリットがあります。

  • 手術も簡単にすみます。例えば、早期の胃がんや大腸がんなら、お腹を切ることなく、内視鏡でがんの部分を切除することができます。
  • 放射線治療、薬剤治療など治療期間が短くてすみます。
  • 入院日数が短くてすみます。
  • 入院日数が短ければ、経済的負担も少なくてすみます。
  • 治療後の日常生活にも影響が少なくてすみます。
  • 家族への負担も少なく、職場への復帰も早くできます。

国が推奨するがん検診は5つの部位

国(厚生労働省)は、胃がん、子宮がん、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの部位を検診項目として受けるように推奨しています。いずれも日本人がかかる確率の高い部位です。20歳以上を対象にした子宮がんを除き、検診対象者は40歳以上と定め、法に基づく事業として市区町村が行っています。そのうち、胃がんと大腸がんでお困りの際は、消化器外科へご相談ください。

部位別のがん検診方法

早期発見のために受診が勧められている「がん検診」は以下のとおりです。身体の部位によって検査方法が異なります。

部位別のがん検診方法

がん検診はどこで受けられるか

がん検診は、お勤めの方は職場で、それ以外の方はお住まいの市区町村が実施するものを受けられます。市区町村が定期的に実施しているがん検診は、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮がん、乳がんです。対象年齢等の条件を満たしていれば誰でも受診の資格があり、ほとんどの場合、本人に案内が届きます。詳しくはお住まいの市区町村の担当窓口でおたずねください。また、市区町村で発行している広報紙やホームページ等には、検診に関する情報が掲載されていますので、ご覧になってください。

最後に、定期健診で消化器の異常を指摘され、お困りの際は、我々消化器外科へお気軽にご相談ください。

(参考文献)公益財団法人 日本対がん協会