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下部消化管ニュース

下部消化管グループのお知らせ

【大腸のおはなし2】大腸のはたらき

2021.03.29

第2回 大腸のはたらき

大腸は、糞便を固くするために、腸管の壁にある血管へ水分と塩類を吸収させる働きがあります。 また、糞便をなめらかにするために粘液を分泌しています。 多量の腸内の細菌を排泄し(全固形成分の約1/3)、細菌に対する防御機構も働いています。 そして筋肉の蠕動(ぜんどう)運動により、内容物を直腸に向かって移動させます。

【盲腸(もうちょう)】
盲腸には、小指くらいの大きさの虫垂があります。盲腸は退化した器官で、特別なはたらきはしていないと考えられています。
【結腸(けっちょう)】
結腸は、便を作るはたらきをしています。水分を吸収し、便を作るほか、ナトリウムなどの電解質を吸収しています。さらに、小腸で消化しきれなかった食物繊維などを発酵させ、便を直腸へ送ります。
【直腸(ちょくちょう)】
直腸は、便を一時的にためておくはたらきをしています。直腸が便でいっぱいになると排泄したくなり、腸の一部や腹部の筋肉が収縮し、同時に肛門の筋肉が開いて便が外に押し出されます。