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患者さんとご家族へのお知らせ

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【大腸のおはなし51】大腸がんのMMRが測定できるようになりました

2022.11.28

病院 大阪急性期・総合医療センター 消化器外科 大腸癌 大腸がん 結腸癌 結腸がん 直腸癌 直腸がん ロボット 腹腔鏡 手術 ランキング 名医 賀川 義規ミスマッチ修復タンパクの測定が可能になりました

2022年10月より、dMMR/pMMRが保険診療として測定可能になりました。

免疫組織化学染色法(IHC法)によりがん組織中のミスマッチ修復に関与するタンパク、MLH1、PMS2、MSH2、MSH6の発現状況を調べる体外診断用医薬品4品目です。MLH1、PMS2、MSH2、MSH6の4種類のタンパクを検出することで、MMR機能欠損(dMMR)判定検査に用いることができます。全てのタンパクの発現が保持されていればpMMR(ミスマッチ修復機能正常)、いずれか一つでも消失していればdMMR(ミスマッチ修復機能欠損)と判定されます。

MLH1 タンパクの検出 PMS2 タンパクの検出 MSH2 タンパクの検出 MSH6 タンパクの検出 留意事項 ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製 (1) ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製は、病理組織標本を作製するにあたり免疫染色を行った場合に、次に掲げる場合において、患者1人につき1回に限り、区分番号「N005-3」に掲げるPD-L1タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製を準用して算定でき る。ただし、次に掲げるいずれか一つの目的で当該検査を実施した後に、それと別の目的で当該検査を実施した場合にあっても、別に1回に限り算定できることとし、同一の目的において区分番号「D004-2」に掲げる固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査若しくはリンチ症候群におけるマイクロサテライト不安定性検査を併せて行った場合は、主たるもののみ算定する。なお、本検査をいずれか一つの目的で当該検査を実施した後に、それと別の目的で当該検査を実施する場合は、診療報酬明細書の摘要欄にその理由を詳細に記載すること。 ア 抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤の固形癌患者への適応を判定するための補助に用いる場合 イ 大腸癌におけるリンチ症候群の診断の補助に用いる場合 ウ 大腸癌における抗悪性腫瘍剤による治療法の選択の補助に用いる場合 (2) 早期大腸癌におけるリンチ症候群の除外を目的として、区分番号「D004 -2」に掲げる悪性腫瘍検査の「1」の「イ」の「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののBRAF遺伝子検査を実施した場合にあっては、本検査を実施した年月日を、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

シリーズ:大腸のおはなし