[最終更新日 : 2023年4月23日]
消化器外科 後期臨床研修 カリキュラムのご案内
消化器外科専門医を目指している皆さんへ
ようこそ、大阪急性期・総合医療センターのホームページへ
目次
どんな外科医になりたいか?
皆さんは将来どのような外科医になりたいですか?
「患者さんを手術で治したい。」「手術で魅せる日本の、いや世界のトップナイフを目指したい。」など、夢や希望でワクワクしていますか?是非、みなさんもプロフェッショナルな外科医の集団の仲間入りを目指してください。
一方で、外科の知識や技術をしっかり身に付けるには、どこの施設で修練を積めば良いのだろうか?将来の自分のキャリアはどうなっていくのだろうか?など、漫然とした不安を感じている方も多いと思います。
私たち大阪急性期・総合医療センターでは、多くの外科医を輩出してきた長年の経験から、消化器外科を志す皆さんの希望に沿った後期臨床研修カリキュラムを提供しています。
最初の5年間が大切
手術のプロフェショナルになるには、医師になってからの5年間が非常に大切です。外科の知識や技術、そして外科医としての姿勢を習熟させるには、最初の5年間の研修で決まると言っても過言ではありません。当院では、経験豊富な指導医が責任を持って基礎から丁寧に指導しています。皆さんのように、若くて気力・体力に満ちているときに、多くの症例を経験し、たくさんの手術を執刀する中で、共に切磋琢磨し技術と臨床能力を磨いてください。
学術活動(学会発表、論文)
私たちは、日常診療のみならず学術活動にも積極的に取り組んでいます。がんの遺伝子解析を利用した全国規模の臨床試験にも参加しており、また新しい診断・治療法の臨床研究やロボット手術を含めた先進医療を行っています。これらの研究成果は、学会や論文として国内外に発信することを目標としており、これまでも多くの実績があり高い評価を受けています。
学会発表や論文はこちらで公開しております。参考にしてください。
キャリアプラン
大阪急性期・総合医療センターでは、後期臨床研修終了後も様々なキャリアプランを提供しています。消化器外科専門医を目指しておられる方や肝胆膵外科高度技能医、食道外科専門医、大腸肛門病専門医、内視鏡外科技術認定医など専門性を極めたい方、大学で研究に従事して学位取得を目指したい方など、皆さんの希望に応じてフレキシブルに対応しています。
先輩インタビューを是非みてください。
見学だけでも大歓迎
ご興味のある方は、どなたでもお気軽にお問い合わせください。是非、当センターレジデントの先生に色々相談してみてください。もちろん施設見学だけでも大歓迎です。ご連絡ください。
コースの概要
大阪大学外科専門研修プログラム(後期研修)の関連施設および大阪大学消化器外科専門医プログラムの指定修練施設として、消化器外科を中心に後期臨床研修を行うコース(2~3年)となります。
- 初期臨床研修を終了しており、後期臨床研修を行う方が対象となります。
- 2年間の研修で外科専門医および消化器外科専門医取得に必要な症例数が経験できます。
- 上部消化管外科グループ、下部消化管外科グループ、肝胆膵外科グループをそれぞれ3〜6か月ごとにローテイトして頂きます。
- 希望者は乳腺外科、呼吸器外科、心臓血管外科、小児外科のローテイトも可能です。外傷症例や頭頚部・体表・内分泌外科症例も含め、外科専門医取得に必要な症例数を全て当院のみでの2年間の研修で取得できます。
※大阪大学外科専門研修プログラムおよび大阪大学消化器外科専門医プログラムに関しては各プログラムのホームページをご参照ください。
※当院での初期臨床研修に関してはこちらをご参照ください。
目標とする資格の習得
- 日本外科学会 外科専門医
- 日本消化器外科学会 消化器外科専門医
- 日本内視鏡外科学会 技術認定医
- 日本食道学会 食道外科専門医
- 日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医
- 日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医
- Intuitive da Vinci Xi assistant certification
- Intuitive da Vinci Xi surgeon certification
学会施設認定
- 日本外科学会外科専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会専門医修練施設
- 日本消化器病学会専門医制度認定施設
- 日本胸部外科学会認定医指定施設
- 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
- 日本気管食道科学会専門医指定施設
- 日本大腸肛門病学会専門医制度指導施設
- 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
- 日本食道学会食道外科専門医認定施設
- 日本外科感染症学会教育施設
長期目標
- 様々な消化器疾患に対して適切な診断と治療の選択ができる
- 消化器疾患に対する標準手術を指導医のもとで安全に遂行できる
- ハイリスク患者の周術期管理が行える
- 緊急手術や術後合併症に対して臨機応変に対応できる
- 日々の臨床を通じて学術活動を行い、リサーチマインドを身につける
- 緩和ケアの基本的能力を身につける(緩和ケア研修を受講するなど)
- 他の医療スタッフと良好なコミュニケーションを取り、チーム医療を実践できる
習得手技
術者として
- ロボット支援下高位前方切除術
- ロボット支援下低位前方切除術
- ロボット支援下直腸切断術
- ロボット支援下回盲部切除術、結腸右半切除術、結腸部分切除術、左半結腸切除術、S状結腸切除術
- (腹腔鏡下)幽門側胃切除術
- (腹腔鏡下)胃全摘術
- (胸腔鏡下)食道亜全摘術
- (腹腔鏡補助下)胃管作成術
- (腹腔鏡下)肝切除術(部分切除術、区域切除術、葉切除術) 膵頭十二指腸切除術
- (腹腔鏡下)膵体尾部切除
- 腹腔鏡下回盲部切除術、結腸右半切除術、結腸部分切除術、左半結腸切除術、S状結腸切除術
- 腹腔鏡下直腸切除術
- 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
- 腹腔鏡下虫垂切除術
- 腹腔鏡下小腸部分切除術
- 腹腔鏡下癒着剥離術
- 腹腔鏡下人工肛門造設術
研修期間
2〜3年間
定員人数
6~9名
経験症例数
レジデント1人当たりが経験する症例数 (2年間ローテイトした場合の経験数)
食道癌 | 食道亜全摘 (10例) | |
---|---|---|
胃癌 | 幽門側胃切除 (30例) | 胃全摘術 (10例) |
肥満・糖尿病 | 肥満・糖尿病外科手術 (3例) | |
大腸癌 | 結腸切除 (40例) | 直腸切除 (20例) |
肝癌 | 部分切除 (10例) | 区域・葉切除 (5例) |
膵臓癌 | 膵頭十二指腸切除と膵体尾部切除 (10例) | |
虫垂炎 | 虫垂切除術 (20例) | |
鼠経ヘルニア | ヘルニア修復術 (40例) | |
胆石・胆のう炎 | 胆のう摘出術 (40例) | |
その他 | 外傷(10例) | 小児外科(20例) |
診療科の指導体制
13名のスタッフ(常勤医師)による指導
日本外科学会 指導医9名
日本消化器外科学会 指導医9名
日本内視鏡外科学会 技術認定医 5名
日本食道学会 食道外科専門医 3名
日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医 2名
日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医 3名、指導医 1名
ダビンチサージカルシステム術者認定医 10名
研修のコンセプト
外科の知識や技術の基礎を身に付け、一人前の外科医として活躍できるための修練環境を提供します。外科専門医や消化器外科専門医を取得した後、さらに特定の臓器にしぼって専門性を高めて集中的に修練を積みたいと考えている者に、十分な研修の機会を与えます。
当科は、症例数が豊富であり、消化器癌はもちろんのこと、良性疾患や多くの緊急手術を経験できます。また、経験豊富な指導医が充実しており、短期間で効率的に密度の高い研修が可能です。さらに、当院ならではの総合力を生かし、乳腺外科、呼吸器外科、心臓血管外科、消化器内科、放射線治療科、臨床腫瘍科、病理診断科等、とも緊密に連携しており、外科診療を越えた幅広い研修が可能です。
学術活動も積極的に行っており、日常臨床で遭遇した疑問をテーマに研究を行っています。レジデントにも積極的に研究への参加を促しており、学会発表や論文を仕上げる指導を行っています。以上より、リサーチマインドを持った臨床能力の高い消化器外科医の育成に努めています。
研修終了後
研修終了後の進路は、本人の希望を優先しフレキシブルに対応しています。
お問い合わせ
消化器外科 主任部長 本告 正明
大阪急性期・総合医療センター 事務局 人事グループ
〒558-8558 大阪市住吉区万代東3丁目1番56号
電話番号 06-6692-1201(代表)
FAX番号 06-6606-7000
E-mail kyuseisogo@opho.jp