[最終更新日 : 2025年7月9日]
食道がんの治療
食道がんの治療方法には、手術、内視鏡治療、化学療法、化学放射線療法があります。
進行食道がんに対しては手術と術前治療や術後治療を組合わせた集学的治療を行います。食道がん手術は難易度が高く、術前・術後治療も多岐にわたっています。当院は日本食道学会認定の食道外科専門医認定施設であり、食道がん治療は食道外科専門医認定施設で受けることをお勧めします。
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胸腔鏡・腹腔鏡手術
胸やお腹に小さな孔を開けて、小型カメラがついた胸腔鏡と細長い切除器具や鉗子(かんし)を入れ、モニターで画像を見ながら、がんを摘出する手術です。
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ロボット手術
手術支援ロボット(DaVinci Xi)を用いて行なっています。小さな傷で、3D画像を見ながら、より精密で安全な手術が可能と考えています。
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内視鏡治療
Stage 0 の患者さんは体に負担の少ない上部消化管内視鏡治療でがんの治癒が得られることがあります。当院では消化器内科が担当しています。
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化学療法
化学療法は、術後再発を少なくするために術前や術後の補助療法として、あるいは切除不能ながんや再発がんにおいて延命と生活の質(QOL)の向上を目的に行われます。
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化学放射線療法
化学療法と放射線療法を同時に行います。隣接臓器浸潤で切除不能ながんを縮小させてから手術をする際の術前治療としてや切除可能ですが手術を希望されない方、再発がんなどに対して行われます。
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がんゲノム医療
がんゲノム医療とは、主にがんの組織を用いて、多数の遺伝子を同時に調べ(がん遺伝子パネル検査)、遺伝子変異を明らかにすることにより、一人一人の体質や病状に合わせて治療などを行う医療です。
食道がんの手術
胸部食道がん
当院では全例ロボット支援下に食道切除を行っています。

頚部食道がん
