image-cover

食道がんの治療方針

[最終更新日 : 2025年7月9日]

多職種チームの構成図

消化器内科や放射線治療科と連携しながら、がんの進行度と患者さんの体力に合わせた治療を提供しています。医師、歯科医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、言語聴覚士を含めた多職種チームで患者さんをサポートします。

心臓や肺、腎臓等に持病があり、他の病院で治療が困難と言われた患者さんに対しても、当院では総合病院の特徴をいかし、心臓内科や呼吸器内科、腎臓内科、麻酔科の協力のもと、積極的に治療を行っています。

当院の胸部食道がんに対する治療方針

当院の食道がん治療は、食道癌診療ガイドライン2022年版に沿って行っています。食道がんの進行度(Stage)はがんの深さが食道の壁のどこまで達しているか、リンパ節への転移、他の臓器(肺、肝臓など)への転移の程度により決まります。当院の治療方針を図に示します。

ステージごとの治療方針

Stage I:がんの深さが浅く、転移を認めない
Stage II, III:がんの深さが深い、またはリンパ節に転移を認めるが切除可能
Stage IVA:がんが隣接する臓器(気管や大動脈など)に浸潤しており、切除不能
Stage IVB:がんが他の臓器(肺、肝臓、骨など)に転移しており、切除不能

*コンバージョン手術とは
治療開始前はがんが隣接する臓器に浸潤していたり、他の臓器に転移していて切除不能であったが、化学療法や化学放射線療法がよく効いて、切除可能となった際に行う手術