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食道がんの術前化学療法から術後までの流れ

[最終更新日 : 2021年2月18日]

食道がんの手術前に行う化学療法から、その後の術後の流れを解説しています。

食道がんの術前化学療法から術後までの流れ

治療前検査

  • 上部消化管内視鏡:がんの部位、大きさ、胃に病変がないかを確認します
  • 組織生検検査:顕微鏡でがん組織を確認します
  • 頚胸腹部造影CT検査:がんの隣接臓器浸潤やリンパ節転移、他臓器転移の検査をします
  • PET検査:必要な場合に追加します
  • 重要臓器の精査:心電図、肺活量、採血など
  • 歯科受診:口の中をきれいにして、化学療法の副作用を抑えるようにします
  • 術前化学療法(7~8週間)

    入院でDCF療法を2回行います。1回の入院期間は2週間程度です。

    術前検査

  • 上部消化管内視鏡:化学療法の効果を確認します
  • 頚胸腹部造影CT検査:化学療法の効果を確認します
  • PET検査:必要な場合に追加します
  • 重要臓器の精査:心電図、心臓超音波検査、肺活量、採血など
  • 嚥下機能検査:術前にあらかじめ嚥下(飲み込み)機能を評価しておきます
  • 麻酔科受診:麻酔と術後集中治療室(ICU)入室について説明してもらいます
  • 歯科受診:口の中をきれいにして、術後肺炎が少なくなるようにします
  • 手術(入院期間:3~4週間)

  • 手術日の2日前に入院してもらいます
  • 術後3日間程度集中治療室(ICU)に入ります
  • 術後1日目より経腸栄養(術中に留置した腸瘻チューブから小腸に直接栄養剤を入れます)が始まります
  • 術後1日目より理学療法士によるリハビリが始まります
  • 術後7日目に嚥下機能検査を行い、言語聴覚士の指導の下に経口摂取が始まります
  • 術後3週間程度で経腸栄養併用で退院となります