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肝胆膵の治療方針

[最終更新日 : 2021年2月12日]

肝胆膵グループの概要

肝胆膵の治療方針
肝胆膵領域は消化器疾患の中でも病院の能力差が出やすい分野です。当院は「ハイレベル」な肝胆膵医療を「幅広く」、「迅速に」提供できるよう取り組んでいます。

ハイレベルな肝胆膵診療を

肝胆膵疾患は消化管疾患と比べ、診断・治療ともに複雑な手法が必要となることが多く、病院の対応能力の差が出やすい分野です。当院は2018年に日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設として、消化器外科の中でも特に難しい高難度肝胆膵外科手術を安全・確実に行える病院と認定されました。また、症例によっては腹腔鏡下肝切除、腹腔鏡下膵切除など低侵襲手術も行っています。

もちろん外科だけで高いレベルの医療を実現できるわけではなく、関連科の豊富な診療実績あってのものと考えています。例えば、消化器内科は内視鏡的逆行性膵胆管造影、超音波内視鏡など応用性の高い内視鏡手技を数多く行っているほか、画像診断科には画像下治療 (IVR: Interventional Radiology)の専門家が在籍し、カテーテル治療をはじめとした、レントゲンやCTなど画像診断装置を用いた治療に積極的に対応しています。

幅広く

肝胆膵外科の対象は幅広く、臓器として肝臓、胆嚢胆管、膵臓にまたがるだけでなく、病気としても肝がん・胆道がん・膵がんなどの悪性疾患、膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN: Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm)や膵・胆管合流異常症などのがん化の可能性のある疾患、胆石症などの良性疾患など様々です。当院ではこれらの疾患に幅広く対応しています。

迅速に

当院では消化器内科、消化器外科、画像診断科など多診療科が合同で肝胆膵疾患カンファレンスを毎週行っており、各科の専門的な意見を積極的に交わすことで、複雑な診療方針も迅速に決定できるよう努めています。病院によっては、最初に受診したのが内科か外科かによってスケジュールや治療方針が大きく変わってしまう場合がありますが、当院ではこの合同カンファレンスを通して、初診が何科であったとしても患者さんの診療フローにブレが生じないようにしています。

こうした緊密な連携は、急性胆嚢炎、急性胆管炎など緊急処置を要する病気に際しても発揮され、良好なチームワークで円滑な診療に役立っています。

カンファレンスの様子
カンファレンスの様子