【大腸のおはなし63】術前にMMRの測定を
2023.08.11
術前にMMRの測定を
大腸がんの術前に、免疫組織化学染色法(IHC法)によりがん組織中のミスマッチ修復に関与するタンパク、MLH1、PMS2、MSH2、MSH6の発現状況を調べることが開始されています。MLH1、PMS2、MSH2、MSH6の4種類のタンパクを検出することで、MMR機能欠損(dMMR)判定検査に用いることができます。全てのタンパクの発現が保持されていればpMMR(ミスマッチ修復機能正常)、いずれか一つでも消失していればdMMR(ミスマッチ修復機能欠損)と判定されます。
術前に調べることで、手術を行わずに化学療法のみで治癒する可能性があります。
日本では、現在、治験として治療開発が進んでいます。
当センターでは、MMRの測定を保険診療として実施しています。