【大腸癌医療:No.18】病院選びの意義は?
2023.02.18
大腸癌になった時の病院えらび
今回は、JAMA network openからの病院選びに関わる報告です。
結果
待機的大腸切除術を受けた患者21098人を対象とした経済評価では、より治療成績がよい病院に手術のために紹介することは、患者および社会の福祉の向上と関連していることが示された。
意義
本研究で得られた知見は、大腸癌手術において、手技別の手術成績を用いることで、ケアの変革や政策の指針を得ることができることを示唆している。
結論
この経済評価では、大腸癌手術のための病院を選択する際の主要な要因として、手技別の治療成績を用いることは、患者と社会の両方にとって転帰の改善と関連していることが示された。手術成績のデータは、大腸癌におけるケアの変革や政策の指針として利用できる可能性がある。
感想:手術成績は、医療費と予後に関連すると考えられる。
大阪急性期・総合医療センター
術後在院日数が、ひとつの指標に
当センターでの大腸癌術後の在院日数を示します。
直腸癌も含めて、55%の患者さんが1週間以内に退院しています。術後合併症、在院日数は手術成績の一つの指標となり、病院選びの基準の一つになると思います。