【大腸のおはなし30】大腸がんの化学療法 -遺伝子プロファイリング-
2021.11.15
第30回 大腸がんの化学療法 -遺伝子プロファイリング-
大腸がんの化学療法は、がん組織や血中内のがん関連遺伝子からの遺伝子プロファイリングを行って治療を選択します。
大腸がんの患者さんでは、RAS遺伝子に変異がない確率と、変異がある確率は半々であると言われています。「抗EGFR抗体薬」は、RAS遺伝子に変異のない患者さん(野生型)の場合は、効果が得られる可能性があります。一方で、RAS遺伝子に変異がある患者さん(変異型)の場合は、その他の治療法を検討します。
大腸がん患者さんでは、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI―H)が3%程度存在すると言われています。。MSI-Hの患者さんは、免疫チェックポイント阻害薬の治療対象となります。
がんゲノム医療も実施できます。がんパネル検査が保険診療で実施できます。
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