【大腸のおはなし21】75歳以上でも大腸内視鏡検査は大腸がんリスクを低下
2021.09.06
第21回 75歳以上でも大腸内視鏡検査は大腸がんリスクを低下
米国の看護師健康調査(Nurses’ Health Study:NHS)と男性医療従事者追跡調査(Health Professionals Follow-up Study:HPFS)のデータを用いて、75歳以上の高齢者での大腸内視鏡検査と大腸がんリスクの関連を検討した論文がJAMA Oncolgyに掲載されました。
75歳以上の参加者計56374名(男性36.8%、女性63.2%)のうち、661名が新たに大腸がんを発症し、323例が大腸がんのため死亡してました。75歳以上の内視鏡検診で、75歳以下の検診受診歴に関係なく、大腸がん発症を約40%(多変量ハザード比0.61、95%CI 0.51-0.74)と大腸がんによる死亡を約40%低下(多変量ハザード比0.60、0.46-0.78)のリスクが低下してました。
75歳以上でも大腸内視鏡検査を受けましょう!
大腸がんは、早期発見、早期治療が大切です。
40歳以上は1年に1回は大腸がん検診を受けましょう!
40歳未満でも異常を感じたらお近くの医師に相談しましょう。