【大腸のおはなし16】大腸がんの個別化医療について
2021.08.01
がんは遺伝子にキズがついて、勝手に増殖し転移を起こす病気です。
このキズの部分を検出し、その部分を標的にした治療を個別化医療といいます。
従来の医療に比べて、個々のがんに合ったオーダーメードの治療と副作用の軽減が期待されています。
大腸がんの遺伝子
大腸がんの約50%がRAS変異型と言われています。また、大腸がんの26%がRAS野生型です。その他にも、MET、HER2、POLE、MSI、BRAFなどを解析して、適切な治療を選択していきます。既に保険診療で治療されているものもございます。
現在、RAS変異型に対する治療も開発れてきております。特にKRASG12CやKRASG12Dが注目されております。
次世代シークエンサーで324個の遺伝子が測定可能に
がんパネル検査で325個のがん関連遺伝子を一期に測定できるようになりました。
詳細はこちらをご覧ください。
個別化医療の実際
HER2陽性大腸がんに対して、個別化医療が行われました。ご紹介いたします。
こちらは、「私のように個別化医療につながる人がいることを多くの人に知って欲しい」とご本人の了承を得て掲載しております。
サタデーステーション:個別化医療
個別化医療について賀川義規医師がサタデーステーションに出演してます。
がん治療最前線 遺伝子の傷を調べて抗がん剤を選択 [2018/10/19 08:35]
個別化医療の開発
治験や臨床試験で治療を新しい個別化医療の開発をしています。我々は患者さんに提供できる治験や臨床試験を実行していこうと考えております。
我々の施設はSCRUMーJAPAN(GOZILA project, MONSTAR Screen)の参加施設になっております。個別化医療のための治療開発を行っている研究グループです。
当院でのがんゲノム実施体制
保険診療でも個別化医療のためのがんパネル検査を受けることができます。こちらは院外からの紹介も受け付けておりまして、当センター内の遺伝診療センターが窓口になっております。
当センターへご紹介いただきますと、検査の説明、カウンセリングを行い、がんパネル検査を提出します。結果が出ますと来院いただきご説明させていただきます。次の治療につながるようながん関連遺伝子変異が見つかったら、治療できる施設をご紹介させていただきます。
詳しくはこ下記サイトを参照してください。