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下部消化管ニュース

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【大腸のおはなし10】腸管メラノーシス

2021.05.31

第10回 腸管メラノーシス

腸管メラノーシスとは、センナ、大黄(だ いおう)、アロエ等の大腸刺激性下剤(ア ントラキニン系)を長期にわたって飲み続 けた結果、大腸の粘膜に色素が沈着し、黒 っぽくなった状態です。

大腸刺激性下剤(ア ントラキニン系)とは、医薬品ではヨーデル、アローゼン、プ ルゼニド、センノサイド、大黄甘草湯、麻 子仁丸などに多く含まれています。また、 市販の下剤はもちろん、健康食品、ダイ エット食品のなかにも含まれていることがあります。

大腸メラノーシスにおいて沈着してい る色素はメラニンではなくリポフスチン であり、リソソームによって細胞内消化された異物の残余物質であるリポフスチン がマクロファージに取り込まれることで 粘膜の黒色変化をきたすと考えられています。