【大腸のおはなし5】虫垂について その1
2021.04.26
第5回 虫垂の話 その1
盲腸は大腸の一部を指す言葉です。大腸と小腸の境目に回盲弁という逆流防止弁があります。これより、回盲弁よりも下の盲端な部分を盲腸と呼び、その長さは通常5~6cmとされています。
実は激痛の原因になるのは盲腸そのものではありません。盲腸にある直径3~5ミリほどの「虫垂(ちゅうすい)」というまさしく虫が垂れているような細長い袋の臓器があります。これを虫垂といいます。
いわゆる「虫垂炎」は、昔虫垂が原因とわかっておらず盲腸周囲に炎症をおこす「盲腸周囲炎」という病気でした。このため、いわゆる「虫垂炎」を「盲腸」と呼ばれるようになったといわれています。